さて今回はアメリカのブライアン・ハリガン氏とダーメッシュ・シャー氏によって提唱されたインバウンドマーケティングという考え方について触れてみます。

インバウンドマーケ―ティングという考え方は、これまで企業側のタイミングで消費者へ届けられていたマーケティングから、消費者が「探す」行動に合わせたマーケティングを行おうというものです。

 
インバウンドとアウトバンド
従来のマーケティングは、広告の配信やテレアポ・飛び込み営業など、企業が企業のタイミングで顧客を獲得する為にアクションを起こす手法が一般的でした。これはアウトバウンドマーケティングと言われています。

それに対して、インバウンドマーケティングとは消費者が能動的に「検索して調べる」行動をフックにして、見つけてもらい、そこからコミュニケーションを行い、顧客になってもらうという、インターネットを中心としたマーケティングの考え方です。

特に価格が高価になりがちなBtoBの商材や、宣伝に大きな予算を掛けて行うことができない小規模BtoCの商材に有効と言われています。

 
BtoBとBtoC
BtoBのビジネスでは、一般的にニーズが限定されていることが多いです。

限定されているが確実に存在しているニーズ(市場)に対する訴求には、無作為なリストに対してアウトバンドマーケティングを行うよりも、ニーズがある人が検索するキーワードを待ち構えた方がはるかに効率的だと言えます。

またBtoCでも小規模な商材の場合、大きなマーケティングコストを掛けずに開始することが出来ることもあり、インバウンドマーケティングの方が取り組みやすくなります。

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