トーン(色調)とは、明度と彩度の組み合わせで「色の調子」を示したものです。明度と彩度がそれぞれ縦軸と横軸になる表内でトーンは表現されます。

トーンの分類方法はいろいろあるのですが、大きく分けると「純色」「明清色」「暗清色」「中間色」「無彩色」の5つに分類できます。「純色」はある色相のなかで最も高彩度の色で混じりけの無い色です。

「明清色」は純色に白を混ぜた色、「暗清色」は純色に黒を混ぜた色で、「中間色」はその中間です。「無彩色」はトーンにおいえ彩度のない、白や黒、灰色です。下の表を見ると、色は色相(赤や青など)だけでなく、トーンに大きく影響されることが分かります。

なお、同じトーンの色は色が変わっても調和しやすいので、配色の際に1つの指針になります。直感的に調和する色を決めるのもデザイナーの能力ではありますが、色に関するルールを知ったうえで活用すればより良い配色を行えるようになります。

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