レイアウトとは、直訳すると「配置:並べること」ですが、WEBデザインにおいては「情報を視覚化する作業」であり、具体的にはWebページ上に掲載する写真や図版、文字などの様々な構成要素に視覚的表現を取り入れることです。

なおレイアウトデザインを行う際には視線の動きを考慮する必要があります。人間の目はある1点を見つめていたとしても、無意識のうちにその周りにある情報も見ています。そのため、視線の移動距離が長くなればその分、拾う情報量も増えるので、目の疲労感が増してしまいます。

このような結果にならないためにも、ユーザーがどのような動きで内容を見ていくのかを考慮し、視線を上手に誘導するような計画的なレイアウト設計が必要となります。

左から右へ、上から下へ
文字が横組みの場合、人間の視線は左から右へ、上から下へ動く性質を持っており、全体としては左上から右下の方向に視線は流れます。

Webサイト内の文字は基本的に横組みなので、この性質を踏まえてレイアウトデザインを考える必要があります。レイアウトによって左上から右下へと流れを作ることで、自然と情報を伝えることが可能となります。雑誌などのエディトリアルデザインでもこの基本的な考え方は活用されています。

Webページの特徴
基本的な視線の動きは上記の通りなのですが、もう一つの特徴として「雑誌などの印刷物と比べ、Webページの閲覧は目が疲れやすい(T_T)」と、感じる人が多いという点を上げられます。

そのため、大半のネットユーザーはじっくりと内容を読まず、タイトルや画像、見出しなどの目立つ要素でページの概要をつかもうとします。この特徴はWebページのレイアウトデザインにおいて重要なポイントとなります。左上から右下へという基本的な流れを踏まえたうえで目立つ要素を効果的に配置する工夫が必要です。

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